近視や乱視など屈折異常も
治療するワンランク上の白内障手術
「屈折矯正白内障手術」とは
vol.6 保険が適用される単焦点眼内レンズの費用は?
単焦点眼内レンズは公的医療保険の適用により、眼内レンズの費用と手術の費用を含めて、自己負担額は3割負担の人なら約6万円、2割負担の人なら約4万円、1割負担の人なら約2万円となります。両眼の場合は、それぞれ倍の金額です(令和5年現在)。
高額療養費制度の有効利用を
保険診療の自己負担額について知っておくとよいのが「月額自己負担の上限額」が設定されていることです。これは同じ月に保険診療を受けて支払った自己負担額が一定以上の額になると、超えた分が返還される仕組みで、すべての人が安心して医療を受けられることを目指した、高額療養費制度といわれるものです。
その上限額は年齢や年収などの条件によって変わってきますが、白内障手術の場合、日帰り手術で同じ月に両眼の手術を受けると、上限額を超える可能性が大きくなります。
片眼ずつの場合、例えば右眼の手術をある月に受けて、翌月に左眼の手術を受けると、3割負担の場合の月額はそれぞれ6万円になります。右眼の手術をある月に受けて、同じ月のうちに左眼の手術も受けたとすると、月額は12万円になります。
月額自己負担の上限額が仮に8万円の人なら4万円、10万円の人なら2万円が返還されます。この場合、右眼と左眼の手術を別の月に受けると、上限額を超えないので返還されません。
ちょっとしたことですが、白内障手術を受けるに当たっては、こういう制度も有効に利用するとよいと考えます。
【岡本院長の著書のご紹介】
岡本茂樹院長執筆
「リフラクティブ白内障手術」が
3月25日に幻冬舎から発売されました。
発行:幻冬舎
定価:1,600円+税
市内主要書店で販売中
明屋書店各店 ジュンク堂書店松山三越店 紀伊の国屋書店 TSUTAYAなどで
お買い求めいただけます。当院受付でも販売致しております。